幼「アナタに付き合うなんて、冗談じゃないわ」男「そう言うなよ」

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:12:37 ID:.Eifughc (1/91)

「まったく、本当に冗談じゃないわよ」

「休日に、アタナと買い物なんて…」

「仕方ないだろー。幼だって、学祭の実行委員なんだから」

「こんな事になるなら、引き受けるんじゃなかったわ」

「買出しに行くくらいで怒るなよー」

「…」

元スレッド情報
幼「アナタに付き合うなんて、冗談じゃないわ」男「そう言うなよ」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1340716357/
2 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:13:13 ID:.Eifughc (2/91)




「駅前のショッピングモールで良いよね?」

「そうね。あそこの雑貨屋で全部揃うわね」

「二人で出かけるなんて、どれくらいぶりかな?」

「…ずいぶん久しぶりね」

3 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:13:40 ID:.Eifughc (3/91)

「中学の頃は良く行ってたのにね」

「そうだったかしら」

「中3の頃に映画観に行ったのが最後だっけ?」

「…中2の夏、プラネタリウムを見に行ったのが最後よ…」ボソ

「ん?今、何か言った?」

「別に何も!」

「さっさと行きましょう!」

4 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:14:13 ID:.Eifughc (4/91)




「…これで必要な物はそろったかな?」

「…」

「幼?」

「…」

5 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:14:51 ID:.Eifughc (5/91)

「幼、どうかした?」

「えっ?な、何?」

「ぼーっとしちゃって、どうしたの?」

「ぼーっとなんて、してないわよっ」

「それじゃ、買い物リストのチェックしようよ」

「…はいはい」

「これとこれ、それにこれが3個づつで…」

6 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:15:29 ID:.Eifughc (6/91)

「…」

「あと、これが…って幼、聞いてる?」

「あっ、ごめんなさい。もう一度最初からお願い」

「疲れてるの、幼?」

「別に疲れてないわよ」

「でもさっきから様子が変だよ?」

「大丈夫だったら!」

7 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:16:02 ID:.Eifughc (7/91)

「落ち着いてよ、幼」

「あそこのベンチでちょっと休もう」

「…そうね」

「俺、飲み物買ってくるからここに居て」

「…えぇ」

「…」

「…はぁ」

8 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:16:45 ID:.Eifughc (8/91)

「はい、これ」

「ドクペで良かったよね?」

「あ、ありがと」

「…ふぅ。暦の上では秋なのに、今日は暑いよね」

「…そうね」

「…さっきは怒鳴って悪かったわね」

「いいよ、気にしてないよ」

9 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:17:28 ID:.Eifughc (9/91)

「…」

「…何かあったの?」

「別に何も無いわよ」

「付き合い長いんだから、幼の様子が変なの、すぐわかるよ」

「知ったふうな口を聞かないで欲しいわ」

「…」

「…」

10 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:18:13 ID:.Eifughc (10/91)

「ねぇ、幼」

「何よ」

「一人で悩んでても、どうにもならない事ってあるんだよ?」

「…もし仮に私に悩みがあったとしても」

「それを他人に言うつもりはないわよ」

「そう言う性格って、知ってるでしょ?」

「そうだね。だからこそ心配なんだよ」

11 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:18:44 ID:.Eifughc (11/91)

「俺たち、幼馴染だろ?」

「…そうね…幼馴染ね」

「…ただの、幼馴染よね」

「…」

「さ、買い物を済ませて、さっさと帰りましょう」

「…うん」

12 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:19:23 ID:.Eifughc (12/91)




「友~。ちょっとそっち持ってよ」

「おっけー。おらよっと」

「そのまま教壇の所まで運ぶぞー」

「オラオラオラ~」

「ちょ、強いよ!友!押すな押すな!危ないから!」

13 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:20:01 ID:.Eifughc (13/91)

「っと、ここらでいいか?男」

「オッケー。これ、後で黒板に貼り付けるから」

「しかし良く描けたなー、この看板」

「自信作ですから」

「良くやった!偉い!」

「実行委員ですから!」

「ん、そういえばもう一人の実行委員、幼ちゃんは?」

14 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:20:41 ID:.Eifughc (14/91)

「幼友と一緒に生徒会室まで暗幕借りに行ったよ」

「女子2人で、重くないか?」

「いやまぁウチのクラスは借りる暗幕3枚だけだし」

「女子2人で十分だって、幼友がさ」

「そっか。まぁ暗幕3枚なら、2人で十分か」

「さ、準備続けようぜ。次はあの板に模様描くぞ!」

「下書きはもう描いてあるのか。よし!塗るぞ!塗るぞ!」

15 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:21:25 ID:.Eifughc (15/91)




「えっ?申請されてない?」

生徒会役員「されてませんね」

幼友「ちゃんと確認してよ!2のBよ?」

生徒会役員「だから、されてませんてば」

16 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:22:09 ID:.Eifughc (16/91)

「今から申請…は」

生徒会役員「暗幕使用の申請は1週間前に締め切ってますよ」

生徒会役員「暗幕の割り当ては既に決まってますから無理ですね」

ペラッペラッ

生徒会役員「…やっぱり2のBから申請用紙は出されていません」

生徒会役員「暗幕は諦めて下さい」

17 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:22:56 ID:.Eifughc (17/91)

「…どうしよう」

幼友「とにかく、一度教室に戻ろうよ」

「…うん」




18 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:23:36 ID:.Eifughc (18/91)

「え?暗幕借りられなかったの?」

幼友「そうなのよ。まったく生徒会ってば融通利かない連中ばっか!」

モブ女「えー。暗幕なかったら、ウチら、どこで着替えるのー?」

モブ男「いいじゃん、その辺で着替えれば」

モブ女「サイッテー!スケベ!」

モブ男「減るもんじゃねーし、いいだろ。客寄せにもなるかもよ?」

幼友「そんな事したら、生徒会から、強制停止されるわよ」

19 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:24:28 ID:.Eifughc (19/91)

モブ女「マジどうすんのー?」

「…あ、あの…」

「…あー!ごめん、みんな!」

「ん?」

「俺が申請用紙出し忘れたんだ!」

「マジかよー」

「代わりの布、必ず用意するから!」

20 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:25:05 ID:.Eifughc (20/91)

モブ女「絶対だよ、男!」

モブ男「男ー。スケスケの奴もってこーい」

モブ女「アホッ!」

「あの…」

「幼、ちょっと…こっちに」

「…」




21 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:26:00 ID:.Eifughc (21/91)

「書類、提出してなかったんだね」

「ごめんなさい…」

「やっぱり、最近様子が変だよ、幼」

「…こんなミスをしてしまっては、言い訳も出来ないわね」

「…俺には相談出来ない事なの?」

「…出来ないわ…」

22 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:26:52 ID:.Eifughc (22/91)

「俺は幼の力になりたいんだよ」

「この腹に溜まった物をいっその事、ぶちまけてしまいたいわよ!」

「でも…でもアナタは!」

「俺?」

「…っく」

「何でもないわ…」

「幼…」

23 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:27:32 ID:.Eifughc (23/91)




「悪いな、オタ友」

オタ友「気にしないでほしいでござる」

オタ友「拙者達、アニ研は、今回は展示無しなのでござる」

「…気使わせて、悪い」

24 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:28:08 ID:.Eifughc (24/91)

オタ友「男殿は、拙者の数少ない友達でござる」

オタ友「これくらい、屁でもないのでござる」

オタ友「だから、丁度余っていた暗幕を3枚持っていった所で」

オタ友「男殿が気にする事はないのでござるよ」

「ありがとう、オタ友」

オタ友「ドゥフフ。男殿、拙者に惚れてはダメでござるよ?」

「ははっ。気をつけるよ」

25 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:29:06 ID:.Eifughc (25/91)




「おーい、暗幕、調達してきたぞー」

「マジで?」

モブ男「どうやって?」

「フッフッフ。オレッちの盗みのテクを持ってすれば…」

「盗んだの?」

「すいません、ウソです」

26 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:29:56 ID:.Eifughc (26/91)

「…まぁ、闇のルートから調達って事で」

「入手先の特定は、禁則事項です!」

「まぁ、いいか。じゃ、準備しちまうか!」

クラス一同「おー!」

27 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:30:48 ID:.Eifughc (27/91)




「なんとか間に合ったなー」

「うんうん。実行委員としては満足だよ」

「それは全部終わってから、後夜祭の時にでも言えよ」

28 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:31:36 ID:.Eifughc (28/91)

「それもそうか。明日と明後日が本番だもんな」

「まぁ、お前はゆっくりしてろよ」

「ん?」

「クラスの連中とも話したんだ」

「お前と幼ちゃん、準備一生懸命だったじゃん」

「だから当日は俺らに任せろよ!って話しだ」

「そうかー」

29 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:32:12 ID:.Eifughc (29/91)

「幼ちゃんと一緒に色々見てまわってこいよ」

「うーん」

「…お前ら最近仲悪いの?」

「そう言う訳じゃないんだけどさ」

「夏休みあけた頃から、あまり話してないみたいじゃん」

「鈍感なお前から見てもそう思うか?」

「おい、鈍感じゃないぞ?」

30 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:32:51 ID:.Eifughc (30/91)

「んー。幼、最近何かに悩んでるみたいなんだよなー」

「そうなのか?」

「ぼーっとしてる事が多い」

「でも俺には相談出来ない事みたいでさー」

「お前に解決出来ない事なら、俺らが出る幕じゃねーな」

「んー」

31 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:33:32 ID:.Eifughc (31/91)

「とりあえず、明日は一緒に学校中まわってこいよ!」

「何かあったら、携帯にメール入れるからさ」

「おー。ありがとな、友」

「気にすんな!親友!」

「友、ちょっとキモいな」

「おい、キモくないぞ?」

「はははっ。ホントにありがとな」

32 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:34:22 ID:.Eifughc (32/91)




「アナタに付き合うなんて、冗談じゃないわ」

「そう言うなよ」

「なんで私があなたと学祭を見て回る事になってるのよ」

「クラスの皆が気を遣ってくれたんだよ」

33 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:35:25 ID:.Eifughc (33/91)

「実行委員頑張ったで賞って事でさ」

「ほら、バッチまで作ってくれたんだぜ?」

「…」

「…幼、俺と見て回るのそんなに嫌?」

「そ、そう言う訳じゃ…ないけど…」

「それじゃ、行こう!」

「わ、わかったわよ…」

34 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:36:13 ID:.Eifughc (34/91)




「お、りんごアメ売ってるな!」

「…」

「幼、りんごアメ好きだよな?」

「…えぇ」

「おーい。りんごアメ、2つくれー」

販売係「あいよー。2つで600円ねー」

35 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:36:56 ID:.Eifughc (35/91)

「ほい、幼の分」

「ありがとう、お金出すわよ」

「いいよ、おごりで」

「でも…」

「ご馳走になるのも礼儀の一つって、幼が言ってた事だぞ」

「…ありがと、男。ご馳走になるわ」

「俺、これをガリガリ食べるのが好きなんだよなー」

「りんごアメは長い時間楽しめるのが醍醐味なのよ?ふふふ」

36 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:37:57 ID:.Eifughc (36/91)

「…幼、久しぶりに笑ったね」

「…そうかしら」

「そうだよ」

「…」

「さぁ、学祭は始まったばかりだぞ!」

「次はどこいく?何食べたい?」

「演劇部の発表を観たいわね」

「お?ロミオとジュリエット?」

37 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:38:28 ID:.Eifughc (37/91)

「そう。幼友が出るのよ」

「そうだったな。あいつ演劇部だったもんな」

「…ちなみに何の役?」

「…内緒だって」

「よし!見に行こう!」

「…えぇ」

38 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:39:05 ID:.Eifughc (38/91)




「…なぁ」

「…何?」

「幼友、出てた?」

「多分ね」

「え?どこに?」

「最前列で見てたけど、俺は気付かなかったぞ?」

39 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:39:50 ID:.Eifughc (39/91)

「多分、あのラストのシーンで…」

「ロミオとジュリエットの前に置いてあった、岩じゃないかしら」

「岩?」

「ずっと小刻みに動いてたんだけど」

「場面が暗転した時、足が生えて、舞台袖に走って行ってたわ」

40 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:40:37 ID:.Eifughc (40/91)

「ぷぷっ」

「ふふっ」

「そりゃ、何の役か言わない訳だ」

「そうね、幼友らしいわよね。ふふふ」

「何か、久しぶりに、楽しいなぁ」

「そう?」

「最近、幼の様子がおかしかったからさ」

「ずっと気になってたんだよ」

41 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:42:27 ID:.Eifughc (41/91)

「…そうね。正直、最近の私はおかしいわよね」

「…」

「私達、もう随分長い付き合いよね」

「そうだね。生まれた時からお隣さんだもんね」

「私はあなたの事を、何でもわかってると思ってた」

「まぁ、お互い何でも話してきたもんな」

「…アナタと居ると、楽しくて、心が踊ってしまって」

「つい、忘れてしまう所だったけど…」

42 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:43:29 ID:.Eifughc (42/91)

「…アナタは…」

「俺?」

「…彼女が居るのよね?」

「は?」

「それを私に隠しているのよね?」

「な、何言ってるの、幼?」

43 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:44:18 ID:.Eifughc (43/91)

「…中2の夏休み、駅前で…」

「?」

「あなたが私の知らない女の子と、腕を組んで歩いているのを見たわ」

「は?」

「見間違いだと思いたかったけど…」

「私が、あなたの姿を見間違えるはずがない!」

44 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:45:14 ID:.Eifughc (44/91)

「そして先月、やっぱり駅前で、あの時の女の子と」

「腕を組んで歩いているあなたを見たの!」

「ちょっと待て、幼」

「勘違いじゃないわよ?あれはあなただった」

「そうじゃなくて…」

「いいのよ。私達は単なるご近所さん、単なる幼馴染」

「私が勝手に勘違いをしていただけなんだから!」

45 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:46:03 ID:.Eifughc (45/91)

「…私、帰るわね」

「幼!待って!」

「追いかけて来ないで!」

「…今の私の顔を、あなたにだけは…み、見られたく、ない…」
タッタッタ

「…幼」

46 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:47:08 ID:.Eifughc (46/91)




「おーう。友、売上げどうよ?」

「おう、見ての通りの大繁盛だぜ」

「確かにすげーな」

「中華喫茶、大成功だな」

「おー…」

47 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:47:54 ID:.Eifughc (47/91)

「…幼ちゃんと何かあったんだな?」

「…おう。幼は今日はもう帰った」

「…後で話は聞いてやるから!今は休んでろよ」

「おう」

客1「ロングのチャイナドレス、いいなぁ」

客2「足のスリットが少ないのが良いよなぁ」

客3「写真撮っていいかな?いいかな?」

「…どうすっかなぁ」

48 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:48:32 ID:.Eifughc (48/91)




「それじゃ、みんな。1日目お疲れ様っ!」

クラス一同「おー!」

「1日目の集計結果が生徒会から届いておりますっ!」

クラス一同「おぉー!!」

「開封っ!」
ザワ…ザワ…

49 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:49:25 ID:.Eifughc (49/91)

「…結果発表っ!」

「2年の中で1位!学校全体で2位だーーーーーー!」

クラス一同「おおおおおおおおお!!!!!」
ヤッター! スゲー!

「明日も、各自全力を尽くして…」

「目指すは全校1位だーーーーー!!!!」

クラス一同「おーーーーーー!!」

50 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:50:09 ID:.Eifughc (50/91)

「それじゃ、今日は解散!」

「友、幼友、2人ちょっと帰りに買出し付き合ってくれー」

「おう。そのつもりだったぜ」

幼友「私もオッケーだよー」

幼友「もちろん帰りは送ってくれるんでしょ?」

「2日分と思って買ってあった食材、ほとんど残ってないもんな」

「んじゃ、行くか!」

51 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:50:55 ID:.Eifughc (51/91)




「で?幼ちゃんと何があったんだ?」

幼友「え?あんた幼と喧嘩してるの?」

「…喧嘩っていうか、誤解っていうか…」

「俺、どうしたらいいと思う?」

52 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:51:45 ID:.Eifughc (52/91)

「どうもこうも!」

幼友「誤解解いて、謝ればいいじゃない」

「…幼が聞く耳持つと思おう?」

友・幼友「…微妙」

「今日も話す前に、走って逃げちゃったんだよ」

「…悩むなんて、男らしくないぜ!」

「当たって砕けてこいよ!」

53 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:52:18 ID:.Eifughc (53/91)

幼友「そうね。友の言う通り!」

幼友「骨は拾ってあげるから、砕けてきなさい!」

「砕けるの前提かよ…」

「まぁ、でもそうか。俺らしくないか!」

「友、買い物と、幼友の護衛、お願いしていいか?」

「任された!」

幼友「今日はコレで我慢しといてあげるわ」

「コレ言うな!」

「んじゃ、行ってくる!」

54 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:53:15 ID:.Eifughc (54/91)








「どう思う?」

幼友「…まぁ十中八九、上手く行くでしょ」

「だよなぁ」

幼友「幼の方が、男にベタ惚れなんだから、さ」

「やっぱそうだよなぁ」

55 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:53:59 ID:.Eifughc (55/91)




「幼、居るかー?」

「おーい!」

「おーーーーーーい!」

カラカラカラ
「うるさいわよ、男」

56 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:54:42 ID:.Eifughc (56/91)

「居るじゃん。まぁ電気ついてたから、居るってわかってたけど」

「何の用よ、こんな夜更けに」

「話がしたいんだよ」

「…私はしたくないんだけど」

「誤解を解いておきたいんだよ」

57 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:55:59 ID:.Eifughc (57/91)

「誤解?何の?」

「あのなぁ、先月俺と腕を組んで歩いてた女の子は…」

「…別にアナタが誰と腕を組んでいても、私には関係ないわよ」

「最後まで聞けよ」

「…」

「あれは俺の従妹だ」

「…従妹?」

「そ。小さい頃、幼も一緒に遊んだ事あるでしょ?」

「…言われてみれば」

58 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:56:41 ID:.Eifughc (58/91)

「夏休みにさ、こっちに遊びに来てたんだ」

「で、駅の周辺を案内してただけだよ」

「まぁ、可愛い妹みたいなもんだ」

「…話はそれだけ?」

「え?あ、ああ。まぁ」

「…それじゃおやすみ、男」
ピシャッ

「あれぇ?誤解…解けたよなぁ?」

「何で、まだ怒ってるんだよ…」

59 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:57:55 ID:.Eifughc (59/91)



「あぁ、私ったら…どうしよう…どうしよう!」

「まさか従妹ちゃんだったなんて!」

「やっちゃった…やっちゃった!」

「嫉妬して、冷たい態度取ってたなんて言ったら…」

「男に幻滅されちゃうかも…」

「あぁぁぁ…どうしよう…」

60 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:58:49 ID:.Eifughc (60/91)



「さぁ、皆、学園祭2日目だ!」

クラス一同「おー!」

「今日は一般のお客さんも来場する!」

「今日が本番と言っても過言ではない!」

クラス一同「おーーーーー!」

「総力戦だ!やるぞ、2のB!」

クラス一同「おーーーーーーーーーーー!」

61 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 22:59:31 ID:.Eifughc (61/91)

「やっぱ、男がいると、気合が違うな」

幼友「そうだよねぇ。今回は頑張ってるもんね」

「…」

幼友「幼、さ、着替えるよ!」

幼友「今日の目玉はアンタなんだから!」

「え、えぇ」

62 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:00:32 ID:.Eifughc (62/91)



幼友「…ほら、幼。早く早く!」

「…」

クラスの男子一同「おぉぅ!」
ザワ…ザワ…

「お、来たな、幼」

「な、何よ…」

「すっごく似合ってるよ、幼」

「…あ、ありがと」

クラスの男子一同(恥ずかしそうに俯く幼さん、メチャ可愛い…)

幼友「さ、そろそろ始まるよー」

63 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:01:29 ID:.Eifughc (63/91)




「やべーくらい忙しいなー」

「おう。休む暇なくてごめんな、友」

「友君、私もお手伝いしようか?」

「いいから、気にすんなよ2人とも」

64 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:02:10 ID:.Eifughc (64/91)

「幼ちゃんは今、休憩時間だろ?」

「それに、俺の料理の腕が評価されてるって事だろ」

「嬉しいもんだぜ」

「ほらよ、3番テーブル上がったぜ」

幼友「はいはーい。私行ってくるね!」

「こりゃ、本当に全校1位取れるかもしれないなー」

「…そうだといいわね」

65 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:02:48 ID:.Eifughc (65/91)

幼友「おーい、男ー」

「ん?何?」

幼友「お客さんがお呼びだよー。3番テーブル」

「え、俺?」

「…」

66 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:03:33 ID:.Eifughc (66/91)

「はいはー」

従妹「男お兄ちゃんっ!」
ダキッ

「なっ!従妹?」

従妹「えへへー。来ちゃった!」

「!」

モブ男「お、おい。アレ誰だ?」

「…」

67 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:04:21 ID:.Eifughc (67/91)

「お、おい!離れろよ、従妹!」

従妹「いやーだもーん!」

「場所わきまえず抱きつく癖!」

「いいかげん直せっ!」

従妹「いいじゃん、男お兄ちゃーん!」

「…ぐすっ」

幼友「えっ!?幼っ!」

「うわぁぁぁぁぁん」

クラス一同「えっ?」
ザワザワ

68 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:06:24 ID:.Eifughc (68/91)

モブ女「な、何で幼さんが号泣してるの?」

モブ男「し、知らねーよ」

幼友「どうしたの、幼、ねぇ!」

「うぅぅぅ…うわぁぁぁん」

「従妹っ!離せっ!」

従妹「きゃっ」

「幼!」
ギュッ!

69 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:07:11 ID:.Eifughc (69/91)

「!」

「大丈夫だから…泣き止めよ、幼」

「…」

ザワ…ザワ…

「友、一旦ここ任せるぞ?」

「…離してっ!」
ダッ

70 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:08:01 ID:.Eifughc (70/91)

「待て、幼!」

「男、ちょっと待て!」

「離せ!友!」

「幼ちゃんが心配なのは解るが!」

「店放り出して行くのか?」

「あの子もほったらかして?」

従妹「…」

71 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:08:46 ID:.Eifughc (71/91)

「…皆、すまん、ちょっと熱くなった」

「ごめん。友、ちょっと出てくるな」

「従妹、ちょっと来い」

従妹「…うん」

「幼友、幼の事を頼む…」

幼友「わかったよ」

「2人とも、なるべく早く戻れよ」

「おう」

72 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:09:48 ID:.Eifughc (72/91)




「…また誰かに振られたんだな?」

従妹「…うん」

「…はぁ」

従妹「しょうがないじゃん!男お兄ちゃんよりカッコ良い人なんて…」

73 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:10:38 ID:.Eifughc (73/91)

「夏休みにウチに来た時も言ったけどさ」

「俺には好きな人が居るんだよ」

「そしてそれはお前じゃないんだよ、従妹」

従妹「…でも」

「さっき、教室で泣いてた女の子が居ただろ?」

「あの子が、俺が好きな子なんだ」

74 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:11:43 ID:.Eifughc (74/91)

従妹「えっ?」

「お前が俺に抱きついてるのを見て、彼女は泣いたんだ」

「普段は冷静な彼女が、人目もはばからずに、泣いたんだ」

「わかるだろう?」

従妹「…ぐすっ」

「…従妹、俺は…」

75 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:12:26 ID:.Eifughc (75/91)




幼友「幼…」

「ご、ごめんね、幼友」

幼友「いいよ、今は泣いてて」

「うわぁぁぁぁん」

幼友「よしよし」
ナデナデ

76 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:13:53 ID:.Eifughc (76/91)

「き、昨日の夜、誤解だって、言ってたのに…」

「わた、わたし、今日は謝ろうって…思ってたのに…」

「…うぅぅわぁぁぁあん」

幼友「幼、そのままで良いからちょっと聞いて」

幼友「…さっきさ、幼が教室飛び出した時さ」

「…」

幼友「男が真っ先に飛び出そうとしたんだよ」

77 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:14:36 ID:.Eifughc (77/91)

幼友「あの抱きついてた子も、喫茶店も放り出してさ」

幼友「あの子が誰なのか、知らないんだけど」

幼友「男は絶対、幼の事を1番に思ってくれてるよ」

「…あの子は男の従妹なの」

幼友「そうなの?」

「昔、何度か遊んだ事あった…」

78 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:15:36 ID:.Eifughc (78/91)

「男は、何でもないって言ってくれたのに…」

「私、従妹ちゃんに抱きつかれてる男を見て、頭真っ白になっちゃった」

「男の言った事、信じきれなかった…」

幼友「大丈夫だから。幼の正直な気持ち、男にぶつけちゃいなよ」

「うん…わかった。ありがとう幼友」

「後夜祭で待ってるって、男に伝えて?」

「こんな顔じゃ、教室に戻れないや」

幼友「わかった。それじゃ、後でね」

79 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:16:24 ID:.Eifughc (79/91)




「戻ったー」

「おう。さっさと働け、女たらし」

「俺はたらしじゃないよ」

「あの子は?」

「俺の従妹だ」

80 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:17:16 ID:.Eifughc (80/91)

「お前に惚れてたんだな」

「あぁ。中2の時、ちゃんと断ったんだけどな」

「他の誰かと付き合って、振られる度に俺の所に来るんだ」

「今回はタイミングが最悪だったな」

「…あぁ」

81 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:17:53 ID:.Eifughc (81/91)

幼友「戻ったよー」

「幼は?」

幼友「…後夜祭で待ってるってさ」

「そっか…」




82 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:18:36 ID:.Eifughc (82/91)

…後夜祭…

「…」

「何よ…」

「探したよ、幼」

「…」

「あのさ、幼」

「さっきので、俺の気持ちは伝わってるのかな?」

83 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:19:30 ID:.Eifughc (83/91)

「…」

「俺はさ、幼の事ずっと好きだったよ」

「幼稚園の頃からずっと」

「付き合い長いからさ」

「お互いの良い所も悪い所もわかってるよな」

84 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:20:11 ID:.Eifughc (84/91)

「そう言うの含めてさ」

「俺は幼の事が、異性として、好きなんだよ」

「だからさ…」

「俺と、結婚を前提に、お付き合いして下さい!」

「い、今さら…」

85 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:21:24 ID:.Eifughc (85/91)

「アナタと付き合うなんて、冗談じゃないわ」

「そう言うなよ」

「誤解して、嫉妬して、みっともなく取り乱して…」

「私はどんな顔でアナタの事を見ればいいのよ!」

「どんな顔でもいいよ、幼」

「どんな顔の幼でも、変わらずに好きだよ」

「…ぐすっ」

86 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:22:08 ID:.Eifughc (86/91)

「…化粧も崩れて、涙でぐしゃぐしゃ」

「こ、こんな私でも…?」

「あぁ、大好きだよ、幼」

「うぅ…うわぁぁぁぁぁん」

「男っ!わ、私もっ!大好きだったの!」

「幼稚園の頃から、変わらず、ずっと…」

「男の事が、大好きなのっ!」

87 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:22:53 ID:.Eifughc (87/91)

「これからも一緒に居たい!」

「ず、ずっと…い、いっしょ、に…」

「こちらこそ、だよ、幼」

「幼稚園の時、約束したもんな」

「覚えててくれたのね…」

「あぁ。忘れた事、無いよ」

男・幼「大きくなったら結婚しようね」

88 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:23:39 ID:.Eifughc (88/91)

「ははっ」

「ふふっ」

「あぁ、胸のつかえが取れた気分だよ」

「私もよ、男」

「ほら、ハンカチ」

「え?」

「化粧と涙、拭いて」

「え?」

89 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:25:50 ID:.Eifughc (89/91)

「あっちでクラスのみんなが待ってるんだよ」

「俺たちのクラスの売上、全校で1位だったんだぜ?」

「本当に?凄い!」

「あぁ、後夜祭が終わったら、皆で打上げだ!」

「…うん」

90 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:26:44 ID:.Eifughc (90/91)

「あ、ちなみにね」

「ウチのクラスの女子人気投票…」

「ぶっちぎりの1位、幼なんだぜ?」

「今日の功労者が行かないと、打上げ始まらないよ!」

「え、は、恥ずかしい…」

「さぁ、行こう、幼。俺が傍に居るから」

「…えぇ、男」

91 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] : 2012/06/26 23:27:48 ID:.Eifughc (91/91)




「あいつら、ホント、良かったよな」

幼友「見せつけてくれるわよね、ホント」

「幼稚園で結婚の約束…かぁ」

幼友「あの2人ならやりそうではあるよね」

「…俺もしたんだけどなぁ」

幼友「は?何か言った?」

「別に!何も言ってねぇよ!」

幼友「…このヘタレ!」


友・幼友(コイツ、ひょっとして覚えてる?)


おわり

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